すでに9時の時点で30度超え。
昼前にホテルに戻る予定でしたが,
見ているウチに集中して,いつの間にか12時過ぎ。
やばい暑さになってきたので,そそくさとホテルに戻りました。
世界史をとった人なら分かると思いますが,
シチリアは,ローマであり,アラビアであり,
中世には,ノルマン人の征服があったりで,
文化の混淆がある土地なのです。
このモザイク感に魅力を感じていました。
で,昨晩,ネットが繋がらなくて出来なかったゼミ生への対応。
一気にやると,ダレるので,少しずつ。
このブログをゼミ生が観てくれていることを念頭に書きます。
ゼミ生のメールや,そのやりとりから,
この学生は,今後,伸びるな,とか,上手くいくな,というのが分かってくるんです。
いろいろウザいことを言ったり,書いたりしているのですが,
自分(足立)の型や枠に嵌めようとしているわけではなく,
学生が将来上手くいくように言っているつもりなので,
そこは学生自身,変わって欲しいんです。
そのためには,学生自身の自分の現状の認識が必要なんですが…。
変わる必然性を自覚してくれなければ,真の変化はない。
変わる必然性を感じさせるためには,どうしたら良いのか,
セイフティー・ネットを張りつつ,一度崖から落とす必要があるのかな,とも
思うのですが,それは,現在ではリスキー。
となると,どうしたら,良いか,
良い方法があれば,教えて欲しいですが,
そこは,学生に言うように,
試行錯誤しながら見つけていかないとならないんでしょうね。
と,僕がそんなことを考えながら,
ゼミ運営をしている,ということを学生にも理解して欲しいと思います。
そして,ゼミ生には見せているように,
僕は,これ以外にも,いろいろな取組みや仕事をしている,ということですね。
ここにも,学生が生き方を考えるヒントがあるんではないかと思っています。
こんなことを書いちゃうと,偉そうかな…という恥ずかしさもあるんです…。
夕方再び視察に。
しかし,夕方のミサなどと一緒になり,
お目当てのものは見られませんでした。
明日の日中ですね。
科研費だったり,民間研究助成だったり,
こちらの仕事だったりです。
やっぱり暑さで少し疲れているのかな。グッタリです。
明日も少し移動です。
当初は,アグリジェントというギリシア遺跡のある街に行こうと思っていましたが,
あまりの暑さのために,断念,パレルモ郊外に行くとします。
土地の区画調査と地方創生の視察です。
シチリア,都市にいますから,あまり感じませんが,
おそらく都市外は,貧しいのかな…という印象です。
パレルモの港は,ヨットでイッパイでした。
富裕層とそうでない層との格差,広がっているのではないか,と。
でも,これは都市内の集合住宅を見ても想像できることでした。
こういう社会・世界で良いのか,という思いも持っています。
それが,僕の問題意識や研究の根幹にあります。
勉強が好きだから,この仕事をしているわけではないのです。
あ,もちろん,自由でありたいから,という理由もありますが。
しかし,大学教員という仕事,いかにサラリーマン的教員が多いか,
に,幻滅しています。学界・大学に幻滅している理由の一つです。
研究者たる地位・有り様を自ら放棄しているとしか思えません。
我われが,社会・世間に迎合したら,
社会・世界を批判的に見られる存在はどこにあるのか。
実務家にそれを期待することは出来ません。
霞を喰って生きているような研究者こそが,
それを実践しなければならないと思っています。
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